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小林歯科新聞vol.65
新年明けましておめでとうございます。
昨年も小林歯科に足を運んで頂き、ありがとうございました。
本年も皆様のお口の健康を守り、信頼して頂ける歯科医院であるよう努力しますので宜しくお願いします。

お正月休みは我が家は読書三昧でした。
各々が好きな本を読み、静かにお正月を過ごしました。
先生は朝風呂に入り、自己啓発の本や週刊文春を読み、夕方になるとジョギングに出掛け、筋トレをするというのを毎日やっておりました。
休みの後半、毎日のジョギングで負荷が掛かり過ぎたのか、足に痛みが出て、「年を感じるわー」とへこんでいました。
私は藤原辰史さんの「食べるとはどういうことか」、「縁食論」を読みました。
この本について少し書きたいと思います。

現在、飢餓の状態にある人は8億1500万人と言われていて、しかもそれは増加傾向にあるとされています。
食べられない子供がいます。
「食べる」という事は「文化」という側面もある一方、生きる為に「食べる」、喜びや楽しみとしての「食べる」という事ではなく、今日、今、空腹を満たす・命を繋ぐ為の「食べる」という行為である人もいる訳です。
であるにも関わらず、日本では大量に食べ物が捨てられていて、これだけでアフリカ大陸のサハラ砂漠以南の飢えている人を救えるくらい捨てられているそうなのです。
食べ物が商品であるが故に、まだ食べられるのに捨てられてしまう現実。
市場経済というものがなければ、これだけ捨てる食べ物があれば、誰も飢えで亡くならない訳です。
最近ニュースでも「子供食堂」という無料だったり、安い値段で食べられる食堂をよく耳にしますが、世界を見ると、例えばインドでは、無料で誰でも食べられる食堂があるそうなのです。
藤原さんは食べ物を無料にするという事もできなくはないのではないかと言われています。
そのような考え方があっても良いし、今まで考えた事がなかった提案に、社会の仕組みや問題を改めて考えさせられる良い機会になったなと思いました。

あと、藤原さんの本には、人間は「生き物殺し装置」であるとか、「人間ホラーチューブ」という衝撃的な言葉が出てきます。
チューブとは、口から肛門までの事を言っている訳ですが、改めて言われると恐ろしい・・・。
食べるという事は、当たり前ですが命を頂いている行為であって、感謝をする事は勿論ですが、無駄にする事はしたくありません。
他にも、「弁当の暴力」という、お弁当は働いているお母さんにとって大変な労力を費やす事であり、貧富の差が如実に現れる暴力であると言われています。
色んな切り口から食べる事を考えるには、とても面白くて勉強になる内容でした。

生まれてから死ぬまで、私達は食べるという行為を繰り返します。
食べる喜び、楽しみ、生き甲斐をいつまでも持って頂けるように、これからも良い治療と予防を提案させて頂きたいと考えています。
今年も皆様が美味しく食べて、笑顔で健康な一年となりますようお祈りしております。
 
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