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小林歯科新聞vol.60
24節気
5/5〜5/19頃 立夏

72候
5/5〜5/9 蛙始鳴 (かわずはじめてなく)
5/10〜5/14 蚯蚓出 (みみずいずる)
5/15〜5/19 竹笋生 (たけのこしょうず)

夏が始まりました。長いゴールデンウィークも終わり、また夏休み、お盆休みまで頑張らないといけませんね。
今回はお休みが長かったので、体を戻すのに一苦労されている方も多いのではないでしょうか。
気温の変動も激しく、体調崩されている方もおられるかもしれませんね。どうぞ無理せず、沢山睡眠をとってペースを戻していって下さい。
先日、録画していたドキュメンタリー「大胡田家の風景」を観ました。
全盲の夫婦が子育てをして生きる日常を撮ったものなのですが、学ぶ事が沢山ありました。
この夫婦の場合、料理、洗濯、子供の送り迎え、普通に外を歩くのも、買い物に行くのも一苦労で危険が沢山あります。
一人でできない事は、奥さんのお母さんが助けてくれたり、七才と五才になる子供達がお手伝いしてくれているのですが、きっと奥さんは悔しい思い、悲しい思い複雑な思いを抱えながら頑張っているのだろうなあと思うと、同じ母として涙が出ました。
御主人は全盲の弁護士。なんと、日本で三人目なのだそうです。日本に三人も全盲の弁護士さんがいらっしゃるのですね。びっくりしました。
御主人は、先天性緑内障の為、12才で光を失い、中学二年の時、自分が周りより劣った存在になったと感じたことで自信を失い、コンプレックスから自由になる為に、弁護士を志したそうです。
司法試験に合格するまで8年間、毎日12時間以上の勉強。
29才の時、5回目のチャレンジで合格する事が出来たのです。
放送中、「できないと思うと何でもできなくなってしまう。」と仰っていて、その前向きさと気持ちの強さに頭が下がる思いがしました。
盲導犬と一緒にお母さんはお買物に出掛けるのですが、横断歩道にはみ出して止まったトラックの大きなミラーに、頭を思いきりぶつける場面がありました。
トラックの運転手は謝りもせず、知らん顔。
本当に心底腹が立ちました。どうして「大丈夫ですか?すみません。」ぐらい言えないのでしょうね。
わざと止まった訳ではなくても、どこか身体に障害を持っている人にとっては、ちょっとした事が命の危険に繋がります。
日常、自分自身ももっと色々配慮しないといけないなと感じました。
本当に夫婦お二人共、明るくて優しいお人柄で、家の中も楽しいんです。
子供さん達もとても優しくて、お父さん、お母さんを気遣う事ができます。でもまだ子供。一緒に歩かないといけないから面倒とか、お買物の時に商品の説明をしないといけないのが面倒だとか言うのですよ。
毎日なのですからそう思うのも無理はありませんよね。
正直な気持ちなんだと思います。
でもお母さんは「そっかー。」と腹も立てずに穏やかに聞いてるんですよね。
7才の子供さんの方は女の子なのですが、目の見えないお母さんより、上手に卵焼きが焼けてしまうのです。
お母さんは精一杯やっておられますが、どうしてもできない事もあって、お辛いだろうなあと胸がチクチクしました。
最後にお父さんが、子供達が成長する過程で、辛い事や苦しい事、壁にぶつかる事もあるだろうけど、お父さんも、大変な思いをしながら頑張っていたなと思ってもらえるように頑張りたいと涙をこらえて話しておられました。
本当に、今後、子供達2人は生きていく上で、友達や他の心ない言葉や視線に傷付く事もあるでしょう。
でも2人で力を合わせて、とても立派なお父さん、お母さんを誇りに思い守って行って欲しいなあと思いました。
私自身も不足の気持ちを持たず、謙虚にもっと頑張らなければという思いになりました。
素敵なドキュメンタリーでした。
 
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