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小林歯科新聞vol.7
9月に入ってもまだまだ暑いと思っていたら、また台風、また雨ですね。
和歌山、三重、奈良でも台風による大変な被害がありましたが、本当に今年は水の被害が多い様な気がします。

先月の話しになります。
8月11日終戦記念日スペシャルの「奇跡体験アンビリバボー」観た方いらっしゃいますか?
私は録画して観たのですが、とても感動して誰かに話したくなるお話しでした。

1946年、終戦から1年後の中国河南省でのお話です。
その当時の中国はどの家でも食べていくのがやっとの時代です。 農村で麦、トウモロコシを作って生計を立てているソン・パンジュンさんは、道端で殴る蹴るのリンチに遭っている青年を見つけます。
その青年は日本兵で頭に銃弾を受け負傷し、言葉と生活能力を失ってしまっていたのです。
気の毒に思ったパンジュンさんはこっそりとその日本兵を家に連れて帰ります。
パンジュンさんは自分の長男を日本との戦争で失い、家には年老いた母や、まだ4歳の息子もいて、誰かを余分に養う余裕でなどありません。もちろん奥さんも大反対です。
でもパンジュンさんはこう言います。
「この人だって戦争の犠牲者だ。この人にだって彼を愛してやまない家族がきっといるはずだ。」と。

家族はその日本兵を「日さん」と呼び、やがて家族の一員となります。 ご家族はいつか「日さん」を日本に帰してやろうと食べ物を分け与え、看病をし、いつか日本に帰れると声をかけ続けるのです。
成長した息子は名門高校に合格するも、敵国の兵士をかくまったという理由で入学拒否されます。
絶望した息子はお父さんに「僕と日さんとどちらが大切?」と聞きます。
すると父は「どちらも大切だ。命の尊さは日本人も中国人も同じなんだ。」と言い、自分も幼い頃捨てられ拾われて育てられた過去を息子に話します。

息子は農家を継ぎ、1972年日中国交正常化を機に日本兵の家族を探し続け、1993年やっと探しあてます。
「日さん」はDNA鑑定で17歳で出兵した石田東四郎さんだと分かります。
息子のポジェさんが日本まで付き添ってお別れするのですが、その姿が何とも言えず愛に満ち、ちっとも偉そうなところがなく、泣いて泣いて別れを惜しむ姿に胸を打たれました。

敵国の兵士じゃなかったとしても、どこの誰だか分からない人を助けてあげられる人がどれだけいるでしょう。
助けてあげたい気持ちがあっても、見て見ぬふりをしてしまう人の方が多いのではないかと思います。私も含めて。
実際に行動に移せる本当の優しさを見た気がして頭が下がる思いでした。
国同士では色んな問題がありますが、個人ではこんなにもいいお話があるんだなあと思い、ソンさん一家にお礼を言いたいぐらいの気持ちになりました。

優しいパンジュンさんの息子のポジェさんもとても優しい。
ポジェさんの息子のロクホウさんも1998年農業研究で東四郎さんの元を訪れますが、この人もまたとても優しい。
優しさが引き継がれていてとても素敵だなあと思いました。

親の姿を見て子は育つと言いますが、こういう事なのでしょうか。
気を引き締めて子育てしよう。困っている人がいたら助けてあげられる人になろうと思いました。
子供に親として恥ずかしくない姿を見せていかないといけませんね。
 
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